このページではカーリングのルールを全く知らないもしくは殆ど知らないと言う人、つまりはカーリング初心者に向けてとりあえずこれだけ押さえておけば10倍楽しくカーリング観戦ができる!と言うポイントに絞りルールの解説をします。
ちなみに、僕はカーリングを1回もプレイした事もない素人中の素人なので、以下のルール説明は素人が素人に向けた物となりますのでご了承ください(汗)
なお、ルールが分からない人に簡単に分かるように解説をしていますので、カーリング競技者・関係者の方から見ると表現が適切でない可能性もありますがご了承頂ければ幸いです。
メンバー構成
カーリングは1チーム5人構成で、その中から4人が試合に出場します。
1人はリザーブとなります(フィフスと言われる事もあります)。
試合展開
野球に似ています。
10エンド(野球で言うと10回)の総得点を競います。
10エンドで勝負がつかない(同点の)場合は、1エンドごとの延長戦に入ります。
1エンドで各チーム1人2回ずつ、合計16回(1人×2回×4人×2チーム)投げ、最後の1投(16投目)を投げ終えた時点でハウス(あの丸いやつです)に配置されたストーン(投げる石)によってそのエンドの得点が決まります。
先攻のチーム1人目の1投目→後攻チーム1人目の1投目→先攻チーム1人目の2投目→後攻チーム1人目の2投目→先攻チームの2人目の1投目→の繰り返しです。
1エンド終わったらストーンはリセットされ、前のエンドの勝者が先攻で投げます。
カーリングはめちゃめちゃ後攻有利のスポーツなので。
得点
ここがおそらく1番分かりにくいところでしょう(汗)
まず覚えておきたいのが、1エンドの最終投球が終了した時点でハウス(あの丸いやつ)の中心に1番近い所にストーンを置いたチームが得点を得られると言う事です。
テレビの実況では「ナンバー1(のストーン)は日本!」と言ったりしていますが、ナンバー1(のストーン)と言うのは要はハウスの中心に1番近いと言う意味ですね。
ちなみに、1エンドの途中でいかにハウスの中心にストーンを集めても得点にはなりません。
それでは具体的に見ていきましょう。
あるエンドの最終投球が終了した時点で下図のようなストーンの配置になりました。
どちらの得点でしょうか?
答えは赤チームの得点です。
赤チームのストーンの方が黄色チームのストーンよりハウスの中心にありますからね。
上図は赤1-0黄となります。
それでは次の問題です。
下図の場合はどちらの得点でしょうか?
答えは赤チームの得点です。
ハウスには黄色が4個に対して赤は1個しかありませんが、黄色より赤の方が中心に近いので赤の得点になります。
上図も赤1-0黄となります。
それでは2点以上点が入るパターンはどう言う形なのでしょう?
カーリングでは(得点を取ったのが自チームとして)相手チームのストーンでハウスの中心から1番近いストーンとハウスの中心の間に自チームのストーンが何個あるかで得点数が決まります。
具体的に見ていきましょう。
下図の場合は何対何だと思いますか?
まず、赤がハウスの中心に近いので赤が得点ですね。
黄色で1番ハウスの中心に近いストーン(時計で言うと1時の方向のストーン)よりもさらに中心寄りに赤のストーンが2個ありますよね?
だから赤が2点を獲得です。
なので赤2-0黄です。
では問題です。
下図は何対何でしょうか?
答えは赤0-2黄です。
まず、黄色がハウスの中心に近いので黄色が得点ですね。
赤は右上のストーン(時計で言うと1時の方向のストーン)が1番中心に近いですね。
その赤ストーンよりも黄色は2個のストーンが中心に近いでので赤0-2黄です。
要は・・・
- 1エンドが終わった時点で中心に近いストーンが得点
- 失点チームで1番中心に近いストーンの内側に得点チームのストーンが幾つあるかで得点数が決定
- それらのストーン以外は得点には全く関係ない
事を覚えておきましょう。
また、そう言った得点方式のため1エンドごとの得点は一方が必ず0になる仕組みです。
ブラシに関して
基本は…
カーリングと言えばブラシです。
うちの5才の子供もお風呂場でブラシを持ってカーリングの真似をしています。
では、あのブラシの役割を説明します。
ズバリ、ストーンの軌道やスピードを調整するためです!
カーリングは一見平坦な氷の上で試合をしているように思われますが違います。
ペブルと言う細かい氷のツブツブがコートを覆い尽くしています。
ストーンを投げる時に各選手が手首を優しく回していると思いますが、あれでストーンを右回り・左回りに回転をかけている事はご想像の通りです。
ですが、思ったより曲がりすぎたな!もしくは思ったより曲がってないな!となるとブラシの登場です。(実際はそんなに単純ではないですが。)
先程書いた通り、ストーンは氷のツブツブの上を滑っていますので、ブラシでそのツブツブを削ってツルツルにしてやればストーンはそちらに軌道を変化させます。
ツブツブとツルツルの抵抗力の差ですね。
なのでストーンの右側もしくは左側をスイーピングすれば(こすれば)ストーンをそちらに曲げたいと言う事、ストーンの進行方向をスイーピングすれば直進力を増したいと言う事だと思えば良いです。
ハウス周辺で相手チームの選手がスイーピングしている姿も多々見られますが、あれはハウスの中心から少しでも相手のストーンを遠ざけたいので(または自分たちの戦術通りのストーンの配置にするために)スイーピングをしているんですね。
応用は…
実際の試合ではこちらの方が多いのかと思いますが(2018平昌でも見られましたが)素人目に「そんな弱く投げたら途中でストーンが止まってしまうのでは?」と思うほど弱く、そして手首を回転させながら(ストーンに回転をかけながら)投げているシーンがありますよね。
あれは投球直後は手首の回転によるストーンの回転よりも進行方向をスイーピングする事による直進性を高め、途中でスイーピングを弱めてストーンの回転によるストーンの進行方向の曲がりを優先させ、その微修正をスイーピングで補っているんですね。
念を押しますが…
先程も書きましたが、当ページのルール解説はカーリングのルールを全く知らないもしくは殆ど知らないと言う人、つまりはカーリング初心者に向けてとりあえずこれだけ押さえておけば10倍楽しくカーリング観戦ができる!と言うポイントに絞り簡単なルールを紹介しています。
上記で説明したルールだけで間違いなく10倍楽しくカーリング観戦ができる!と自負していますが(これも先程書きましたが)当サイト管理人がカーリングの素人なもので表現の仕方が悪かったり間違った点があるかと思います。
修正依頼やお叱りのお言葉、お教え頂ける事がございましたらお問い合わせページからご連絡頂ければ幸いです!