2018年2月に行われた平昌オリンピックが閉幕し選手団も帰国しましたね。
そんな中で今回のカーリングに関する報道に関して独り言を書いていきます。
何ぶん素人の独り言ですので誤った表現や、不快感を持たれる方もいるかとは思いますがご了承頂ければ幸いです。
女子カーリングの報道
6回目の五輪で念願のメダルを獲得した日本女子カーリングチーム。
しっかりとした実力と、可愛らしさや「そだねー」「もぐもぐタイム(おやつタイム)」も手伝い、今大会でもかなりの注目を浴びました。
Number Web より引用
本橋選手の扱い
特にテレビは視聴率が優先されるメディアですから「そだねー」や「もぐもぐタイム」をフィーチャーするのはしょうがないと思います。
ただ、メダルを獲得した時の会場でのインタビューシーンで気になった点がありました。
それは、チーム5人のインタビューを撮っているはずなのに本橋麻里選手のインタビューをカットしている、つまりは試合に出場した4人のインタビューのみをオンエアしていた局があった事です。
同様に、メダル獲得の翌朝から各局のスポーツ番組や情報番組にもスタジオインタビューの形で5人で出演されていましたが、やはり本橋選手の扱いが悪かったりインタビュー内容が薄いと思いました。
1986年のマリリン
本橋選手は2006トリノの活躍で一躍時の人に近い扱いをされました。
NHKのアナウンサーが大会前年にご逝去された本田美奈子さんの名曲にかけて「1986年のマリリンです!」と生放送で実況したエピソードは有名です。
オーバーではなく、日本の女子カーリング界を今日ここまで導いた一人と言っても過言ではないと思います。
2006トリノ、2010バンクーバーとチーム青森で五輪に出場し、そんな中理想のチームを作るためチーム青森を辞めロコソラーレを設立。
チームの成長が間に合わず2014ソチの出場を逃し、しかもその時の代表チームは2006トリノをチーム青森で共に戦った小笠原(旧姓:小野寺)歩選手や船山(旧姓:林)弓枝選手が所属する北海道銀行フォルティウスと言う中…。
それでもどんな気持ちで、どんな心境で、どんな信念を持ってチームを率いて今回の快挙に繋げたのか。
そこまで突っ込んだインタビューではなくても、やはり本橋選手にもっとスポットライトを当ててよ!と言うのがカーリングファンの思いだったのではないでしょうか?
スタンスが変わった?
3位決定戦の翌朝くらいまではそんな状態の報道ばかりでしたが、やはり各局各スポーツ紙ともカーリングに詳しい識者やライターさんに依頼をしたのでしょうか?
夜からは本橋選手にスポットライトを当てた企画が一気に増えました。
本橋選手は自分にスポットライトが当たる事を望んでいなかったのかもしれません。
それでも以前からカーリングに注目していた人、2006や2010の時に本橋選手が少しでも好きだった人、今回の五輪でカーリングが面白いと思った人、全ての人の心に染みるエピソードが多数披露されたのではないでしょうか?
次からは各局各スポーツ紙とも、カーリングに詳しい識者やライターさんを最初からスタッフに入れておいてほしいですね!
男子カーリングの報道
20年ぶり2回目の五輪だった日本男子カーリングチーム。
Number Web より引用
もっと賞賛しようよ!
男子の扱い、悪すぎますよね…。
20年ぶり2回目の出場ですが、1回目は開催国枠だったので、実質初めての出場と言っても良いのかと思います。
その初出場(に近い状態)にも関わらず4勝5敗と言う成績。
これはもっと報道で賞賛すべきではないかと思います。
ちなみに女子ですと、開催国枠の次の2002ソルトレークシティは2勝7敗でしたから、単純比較はできないと思いますが、今回の男子の戦績はもっと評価されて良いと思います。
男女の差
もちろん競技にもよりますが、男子より女子が注目される競技は意外とあります。
日本のプロゴルフがまさにそれで、ここ数年は男子ツアーよりも女子ツアーの方が年間賞金総額が高いですし集客も多いです。
マニアックなところで言えば、年末にTV生中継がされている格闘技イベントのRIZINも一般視聴者に向けたプロモーションでは女性格闘家のRENA選手を運営側がかなりフィーチャーしています。
カーリングも確かに女子が1998長野から6大会連続出場している実績や実力、可愛いorキレイな選手が多い事(←選手には失礼だとは思いつつも一般視聴者目線として)。
それらから男子が人気の面で苦戦をするのは、ある意味想像がつきます。
それで良いのか!?
でも!ですよ。
そう言った背景を踏まえつつも、初出場(に近い状態)で4勝5敗の成績ですよ!?
金メダルの米国に予選リーグで勝利しているんですよ!?
更に言えば、両角兄弟は20年前の1998長野のカーリングを観戦しているなんて言うストーリーもあるんですよ!?
それなのにカーリングの話題と言えば女子ばかり。
もう少しで良いから、女子の話題の1/4…、いや1/10で良いからメディアで扱いましょうよ!
一部、スポーツライターの竹田聡一郎記者や菊地慶剛記者のような識者は、しっかり熱いカーリング男子の記事を書いていらっしゃいますが、他のメディアでは特に女子が銅メダルを獲った後に書かれた男子の記事、少なすぎますよね…(泣)
第二第三の両角兄弟
再三報道されていましたが、カーリング男子の両角兄弟は20年前の1998長野のカーリングを観戦してご自身も五輪を目指しました。
当時の両角兄弟が男子の試合を観戦したのか、女子の試合を観戦したのか、両方とも観戦したのか、男女どちらの試合を観戦して五輪を目指すようになったのかは知りません。
ただ、日本のカーリング競技者を増やすためには、第二第三の両角兄弟のような少年少女を生み出すためには、女子と共に男子のカーリングにもスポットライトを当てた方が良いに決まっています。
また、カーリング界、特に男子カーリング界を取り巻く育成費や協賛金の点からもスポットライトをもっと当ててください!(汗)
協会もやるな!
そんな中でしっかりと日本カーリング協会も仕掛けようとしているようです。
竹田記者の記事によれば、3月14日(水)〜18日(日)にかけてみちぎんドリームスタジアム(青森市スポーツ会館)にて行われる「第11回 全農 日本ミックスダブルスカーリング選手権大会」に、平昌で活躍した男子と女子をペアリングして何組か送り込む予定と言う事です。
記事によれば今回2018平昌の出場権を得られなかったミックスダブルスの選手層の底上げが目的のようですが、うなぎ登りになっている女子人気を少しでも男子に向けると言う副産物にも期待したいです!